第8章 継続のしくみをつくる

8-1・4年間の継続も、1日1日の積み重ねから



ここまで、使命感を育むためのヒントをご紹介してきました。自分の名前で発信する上での使命感が少しずつ生まれてきたでしょうか。

第8章では、具体的な発信のためのノウハウを通じて、継続のしくみのつくり方を一緒に見ていきましょう。

発信はやはり、継続してこそ価値が高まると私は考えています。

時の経過とともに、タイトルやテーマが少しずつ変わることはあるかもしれませんが、やはり「続ける」ことで、自信も生まれ、夢や目標への可能性も飛躍的に広がっていきます。

2011年7月から実名で発信を始めた私の活動も、現在5年目に入りました。

最初は、「3.11を忘れないために今何ができるか」というテーマで2年ほど書き、その後、「3.11を忘れない」というベースは一貫して残しつつも、「日々全力を尽くすことの大切さ」「夢や目標が自分を励ましてくれるということ」「使命感が持つパワーの大きさ」などを伝えるようになり、今に至っています。

おかげさまでその間に、ラジオ番組や各地の新聞に取り上げられたり、全国誌に掲載されたり、書籍執筆の機会をいただいたりしてきました。

4年前の自分には想像できないことばかりです。

でも、その一つひとつの実現を可能にしたのは、日々の執筆や発信という小さな積み重ねに他なりません。

そして日々の執筆や発信は、実際のところ地味な作業の繰り返しです。

一つの記事で、何百、何千人の方から賞賛をいただけるわけでもありませんし、自己満足レベルで終わってしまうことも少なくありません。

でも続けていくことで、間違いなく手に入ること。それは、実名で発信していくことに「驚くほど」抵抗がなくなることです。

私は今、どのような媒体からオファーを受けたとしても、臆することなく実名で登場するだけの覚悟を、ごく自然に手にしています。

そして、この感覚が、さまざまな可能性につながっています。

あなたが発信しようとしている目的は何ですか?

独立? 自己実現? 自分を変えたいから? 周囲を幸せにしたいから? それとも……。理由は人それぞれだと思いますが、いずれにしても実名で発信できるようになることで、目的や目標にも確実に近づいていきます。

まずは始めてください。そして、続けてください。これからこの章で、続けるためのしくみづくりについて考えていきます。