第5章 使命感を育むためのヒント① 本当に伝えたいことを書き出す

5-2・まずテーマを決める



前節に続き、テーマ選定についてです。

ポイントは、人にどう思われるかよりも、自分がどうしても伝えたいことは何か、に軸を置くことだと書きました。

そして、それを突き詰めることで、あなただけのオリジナルテーマが出来上がるはずです。

趣味、特技、日々必ず実践している習慣、週末の個人活動……。何でもよいと思います。そして、その中からテーマを一つ選んだら、そこに自分なりのスパイスを加えます。

例えば、ゲームが好きだとして、ゲームをテーマに発信するとします。

次に、ゲームのどのような切り口で発信するかを考えます。

あっと驚く操作の秘密?
自分のコレクションについて?
誰も知らないウンチク?

あなたが本当に発信したいテーマ、伝えたいテーマを掘り下げてみましょう。

もちろん、どれだけの人が興味を持ってくれるのかも気になるところではあります。
でも、それはあえて脇に置いてください。

読者に迎合することよりも、まず自分に正直であることを選んでください。

「より多くの読者に読まれないと意味がないのでは……」。
ビジネスシーンであれば、そう考えることも重要かもしれませんが、こと自己発信という側面から見ると、その思考はあなたの一歩を妨げる要因にもなりかねません。

最初は少ない読者だとしても、続けていれば間違いなくあなたしか発信できないオリジナルなものになります。

私も、自分の活動をそう自負しています。

発信開始時は、「首都圏から被災地に向けて発信する」という、話題性もなければ必然性もないような、誰もやろうとしない取り組みでしたが、本気でやり続けたことで、今では「4年以上首都圏から発信を続けるボランティアライター」として、東北の新聞などにも取り上げていただけるようになりました。

最初から周囲の反応ばかりを気にしていたら、きっとこの活動をここまで続けることはできなかったでしょう。自分の設定したテーマを信じ、コツコツと取り組んできたことがポイントだったと思っています。

◆使命感を育むための質問2◆
「そのテーマに、あなたはどのような使命を感じますか?」