第1章 あなたの一歩を阻むものは何ですか?

1-6・批判が怖い


「自分が傷つきたくない」ということはつまり、「批判が怖い」ということですよね。

わざわざ労力をかけて発信しているのに、批判されたり、無視されたりすると、私たちは自己効力感を失ってしまいます。

私ももちろん同様です。
今でこそ、批判も無視もそこまで気にならなくなりましたが、活動初期は、その一つひとつに対して、毎回発信の進退を考えるような不安定な状態でした。

例えば、メルマガを開始した当初、被災地から同じようにメルマガ発信していた方から、このようなコメントをいただいたことがあります。

「被災地のリアルな状況も分からない首都圏からの発信に、価値はないと思います」。

スタートから間もない時期のコメントだったので、そのショックは計り知れないものでした。

「そこまで言われながら続ける必要があるのだろうか……」と頭を抱えました。

また、FacebookのFanページなどで東北の児童に向けた育英募金の案内を始めたにもかかわらず、まったく反応がなかったこともあります。

「自分のやっていることは価値がないんじゃないか……」。

でも、考え方次第で、こうした状況は変えることができます。

「自分が行動したことすべては取るに足らないことかもしれない。しかし、行動したというそのことが重要なのである」
(マハトマ・ガンジー)

これは私の好きな言葉です。

この言葉に導かれるように、私はとにかく「何があっても止めないこと」と「行動を続けること」そのものに意味を見出しました。そして、走り続けることを決めました。

批判や無視をされても、「その環境下でなお続ける」ということに意味を見出すことができれば、私たちは変わることができます。

私の愛読書である『嫌われる勇気』(岸見一郎著・ダイヤモンド社刊)では、青年と哲人のこんなやりとりがあります。

「青年 『……先生は、わたしに「他者から嫌われろ」と?』」
「哲人 『嫌われることを怖れるな、といっているのです。』」

発信によって「嫌われる勇気」を手にしたい方は、ぜひこの先を読み進めてみてください。 


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コメント: 1
  • #1

    長内陽知 (土曜日, 20 2月 2016 00:39)

    嫌われる勇気 か、俺には全然ないな